こんにちは。
草加市で2児の子育てをしているカズミンです。
現在、海外に携わる仕事をしながら、
週一回子供たちに英語を教えています。
今日はある本を紹介します。
中国人コンサルタントが伝授する
「カルチャーギャップ・マネジメント」です。
この本の特徴は、
日中ビジネスの第一人者である中国人筆者が
日本人の視点でカルチャーギャップについて
話していること。
ここで一つ心に残ったエピソードを紹介します。
★
日系企業で働く中国人への研修で、
「日本人が中国人をばかにすることがある」
と筆者が耳にすることがあるそうです。
具体的には、
日本人の役員が中国の販売店に現れ
「車がホコリだらけだ」指摘したり
「こんなにトイレが汚れていては、
いい製品は作れない」と非難するという。
日中両文化を知らずに
日本人の立場でこのエピソードだけを聞くと
「掃除を徹底しないのだから言われて当然でしょ」と思ってしまいませんか?
では、中国人の立場ではどうでしょうか。
そこで筆者がある中国人の旧友の体験談を紹介しています。
~書籍からの引用(一部、略)~
彼は来日してまもなく、
一軒の立ち食いそば屋でアルバイトをはじめた。
最初の仕事はトイレ掃除。
就業一日目、トイレをきれいに掃除した。
すると日本人の店長は一目見て言う。
「もう一度!」
彼は掃除し直したが、
店長は顔をしかめながら何度も同じ言葉を繰り返す。
我慢強い彼も、さすがにその時は頭に血がのぼったという。
中国人仲間に話すと、みな口々に、
「中国人を馬鹿にしている!」と怒りを爆発。
彼ももう辞めようと決意した。
翌日、彼は辞職を店長に伝えるため、
早めに出勤した。
しかしそこで目にする光景に、彼は思わず息を飲んだという。
店長がトイレにひざまずき、
床のタイルを一枚ずつ丁寧に拭いている。
その姿を見て、彼は自分の誤解に気が付いた。
「清潔さ」とは何か。
自分と店長の間にあるそのギャップを、店長の姿の中に目の当たりにしたという。
~~~~~
この話を聞いて、
文化のギャップに気付かないと
こうした些細なことでお互いの不信感の芽になってしまうのか!
と衝撃を受けました。
現在私もビジネスで海外の担当者と共に仕事をしていますが、
なかなか指示したつもりが伝わっていないことがよくあります。
例えば書類作成のルールに関して、
日本人なら一度指摘すれば次回から正確な書類を提出してくれますが、
海外の担当者の中には何度同じことを言っても
指摘を忘れて提出してくる人が少なくないです。
今回の掃除の話で、
私の仕事にも文化のギャップが潜んでいるのかもしれないと気づきました。
では、それは一体何でしょうか?
先程の話に戻り、
筆者はこう続けます。
~~書籍からの引用(一部、略)~~
ギャップは、見えるから埋められる。
カルチャー・ギャップ・マネジメントに
背景説明が有効なのは、
ギャップを明らかにするからだ
つまりこの店長は、
背景説明が下手だったといえる。
彼に自分の「当たり前」を理解させることができなかったからだ。
たまたまは彼は店長の姿を見て
その当たり前の形を知ることができた。
これは幸運なのだ。
~~~
私はこの文章を読んで、
そうか!
カルチャーギャップを埋めるには背景の共有が有効なんだ!
と妙に納得しました。
本来であれば、マネジメントの店長は、
口頭でしっかり背景説明をするか、
あるいは自分の行動で「日本人の当たり前」を示せばよかったんですね。
★
この書籍でも書かれてますが、
これは異文化だけのことではないと思います。
例えば友人同士や家族間であっても、
お互いの育ってきた環境により
「常識」や「文化」は異なりますよね。
例えば、
私は食べ物を絶対残さないように教育されて育ったので、
食べ物を平気で残す友達や家族には不愉快に思ってしまいます。
でもそれを海外の友達に正直に話したら、
「アジアの国では食べ物を残すことが、作り手に対する賞賛を意味するんだよ」と言われて愕然としたことを思い出しました。
★
とにかくこのエピソードで学んだことは、
どれだけギャップがあっても、
お互いの背景を見せ合い、共有すれば、
それがギャップ理解の手掛かりとなるということ。
ギャップが理解できれば、相手の目線に立てるということ。
私も今後は海外メンバーに対して、
日本人である自分の仕事の背景を説明することに徹して、
相手の事情にも耳を傾けるようにして、
今仕事で起こっている価値観のギャップを埋めていきたいと思います。
★
日本に住む外国人も、
今回のエピソードの彼のように、
何かしらギャップを抱えて暮らしているかもしれません。
外国人に接してる日本人に関しては、
背景理解が欠如してることで、
不信感を与えているかもしれません。
お互いの背景を語り合い、
カルチャーギャップを埋めていきませんか?
★
外国の人とお友達になりたい!
異文化交流に興味がある!
というそこの皆さん。
わたくし、
ことかずみんは、
「異文化交流会」を
不定期で開催しています。
一緒にピクニックしたり、
時にはランチ会・飲み会
インターナショナルカラオケ
なんかもしてます。
是非一度、遊びに来てください。
こういうエピソードも生まれて
皆んなでほっこりしていますよ。
…..
次回開催は、
【未定】
…
ご参加、お問合せ
お待ちしております♪
そして、
日本在住の海外の人って
・子どもが学校からもらってくる
お便りの文章が理解できない
・明日の遠足に準備するものが
よく分からない
こんなちょっとしたことで
困っていたりするんです。
仲良くなった暁には
ご無理のない範囲で
サポート頂けると幸いです♪